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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

奇人変人オーケストラ

「いろんな人がいるな~」

僕の口癖です。現在35歳ですが、この35年というもの、いろんな人にお眼にかかってきました。

すごい人もいれば変わった人もいます。このバラエティーの豊かさ自体が神様のプレゼントでしょう。それに比べれば、多様な人がいるがためたの意思疎通の難しさなんて屁のようなもんだ。

ちっともわかりあえなくても、いろんなやつがいるほうが楽しい!!笑

知人で指名手配犯だったやつがいます。だったというのは、すでに時効を迎えたからです。罪状は人殺しとか強盗とか強姦とか、そんなヘヴィなものではありません。

どーもイケない植物を大量に栽培しすぎたらしく、個人使用とは見なされず、指名手配と相成ったそうです。その量は北海道内での記録を塗り替え、末端価格は何千万円だったとも言われています。

彼はその前に、世界を放浪中、ジャマイカからキューバへ船で渡ろうとし(もちろん密入国)逮捕され、日本人ではじめてキューバの留置場へ収監されました。

「地元の漁師たちはけっこう上陸してたから。おれも行っちゃおーかなってさ」とかなんとか言ってたそうな。

そんな彼も警察から逃げ切り、いまは子供も作り、奥さんと三人北海道の奥地でひっそり?暮らしているかと思います。

別の知人は、中学卒業と同時に、競馬の予想師に弟子入りし、以後、それで生計を立てていました。後年、アメリカに渡ったときも、空港から降り立ち、さいしょに乗ったタクシーにまず競馬場へ連れていけと言ったそうです。

勘と思考と読みでもって、金銭を賭けて勝負できるものなら、なんにでも手を出したそうです。

世の中でギャンブラーと言われる人はたくさんいますが、彼のように大きく勝ち続けられる人はそうそういないでしょう。

アメリカでは、サンフランシスコで一番高いマンションの最上階に住んでいたそうです。

そして彼の師匠である人は、元教員で、修学旅行の引率で、旅行中、預かった旅行費(100万円以上)をすべてを大穴につぎ込み、そして勝った。

大金を手に修学旅行から帰ると同時に教員を辞めて、競馬一本でやっていくことに決めたのだったが……

負けたらどうする気だったんだろう???

とても正気とは思えない。が、彼らから言わせれば、そんなしょーもない正気にしがみついているから、君らはうだつの上がらない毎日から抜け出せないのだ、と言うかもしれません。

確かにそうかもね。

というわけでざっと見渡しただけでもいろんな人がいます。ちょっと道を踏み外したくらいでビビっていたら彼らに笑われるでしょう。

レールの上を進もうなんて夢にも思わなかった人たちが近くにいるということは、小心者な僕にも自由でしなやかな発想を与えてくれます。

「○○したら人生終わり」なんて簡単に言いますが、そう簡単に人生は終わりにならないでしょう。警察に逮捕されたくらいで人生は終わってくれたいいのですが、もちろんそんなにすんなり終わってくれないのが人生の野郎のいけすかねえところだ。

学校をやめたり会社をクビになったりくらいじゃ言わずもがな。ぜんぜん終わらない。

今回紹介した彼らは決して褒められた輩じゃありませんが、人間の多様性、そしてしぶとさを教えてくれるという意味でありがたい存在です。

そして、一見アウトサイダーでもなんでもないつつましさやかな人たちの心の奥に、ぞっとするような闇とユーモアを見つけることもできます。

安心してください。みんな十分おかしいから。

奇人変人オーケストラを奏でていきましょう!