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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

90年代。パーティーは続かない。

クラブJBsでDJ・KRUSHのプレイを聴いてきました。

めっちゃよかった~!!! 

暴力団員だとかいろいろウィキには書いてありましたし、ぼんやり知ってましたが、やはり音楽は周辺情報よりその音そのものを耳にすることが大切ですね。

KRUSHさんのバースデーでターンテーブル型のケーキが出たりとか、いろいろ目白押しでしたが、それは置いておいて……

今回は、90年代のヒップホップ特集みたいな感じだったんですけど、そこでちょっとふと考えてみたんだよね。90年代ってどういう時代だったかって。

僕で言えば13歳~23歳のあたり。思春期真っ最中っていうか。青春真っ只中だね。

ま、誰でもそうだと思いますが、楽しくも苦い思い出ばかりです。

時代で言えばバブルピークから、それが弾け、時代が意気消沈していた頃でしょうか。意気消沈というか、躁状態からさめて素にもどっただけなのかな。魔法が解けたのよね。あるある。

うちのオヤジでさえ、BMWとか乗ってたからな、背伸びした感じが恥ずかしかったけれど、なんとなくあの勢いというかイケイケ感を体感しておいてよかった。

この魔法が解けた感を知っておくのはよい。さめることをわかってて夢見心地になり、しっぺ返しがくることを知った上で悪ふざけすることをおぼえるからだ。

そんな育ち方をした僕は、よく後輩に「みんなを盛り上げるだけ盛り上げておいてその後はわりと冷淡」キャラとして扱われています。

そーなんですよね。ピークの最中にいてもピークが続くとは思えないっていうか。

どこか終わり、そして綻びを予期しちゃうのですね。でも、だからこそより一層馬鹿げたテンションで盛り上がれるということもある。

そんなピークの終わり、下り坂にあたるのが90年代。

図の乗ってしまった大人たちをたくさん見たせいで、自分たちはお調子に乗っても図には乗るまいと心に決めてしまった若き日。

熱さの中にクールな諦念を織り交ぜて、といえば聞こえがいいが、そんな器用なもんじゃない。ようするにあれだ。

パーティーは続かない。

という感覚。その上でなお騒がなければいけなかったんだ。若かったから、大人しく黙っていることはできなかった。そんなときに聴いた音楽はとても素敵で空々しく、中身のないきらびやかさに満ちていて、僕らを決して笑ってばかりいられない未来へ連れ出した。

もう一度戻ってきておくれ90年代とは言わないが、夢からさめたすがすがしさはあった。

気持ち悪い寝汗に濡れて目覚める悪夢じゃなかっただけマシかもね~。それは終わってしまったにせよ、やっぱり幸せな夢だったことは間違いなかった。