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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

ポンポコリンも大捜査線も踊るな!

風営法のあれこれで、夜間のダンスができなくなっているそうですね。特に大阪が厳しいとか。

名古屋はまだそこまで厳しく規制されていないと聞きましたが、時間の問題かもしれません。法律というのは、いったん実施されると取りやめにするのは難しいものです。

やるよりやめるほうが大変だったりします。結婚とか笑

だからあまりに性急な法案には「ちょっと待った」をかけていく必要があります。どこかの名も知れぬおっさんの思いつきが、大げさに言えば日本の文化形態を著しく変えてしまう危険があるからね。

個人的には、それほどクラブでもダンス教室でも盆踊りでも、我を忘れて踊ったりはしません。たぶんこのルールが本格的に適用されても、僕自身はあまり打撃を受けないでしょう。

そのあたりは児ポ法案といっしょですよ。

ただ、踊っている人が好きです。上手でも下手でもいい。ダンサーでなくても、ダンスでもって日々のあれこれを発散し昇華している人たちがいます。

そういう人たちのために、踊り場(階段のじゃねくて)は残しておいてほしいと思います。

ある人たちが、それは不健全だと言うならそれでもいい。この世には不健全なエリアが必要なんだって心から思う。

前に紹介した映画『スウィング・キッズ』を思い出すね。ナチス統治下のドイツでジャズを愛した少年たちの物語。

中国の文革が奪ったものがどれだけあったか? 

僕の好きな武術だってそこでは禁止され、取り上げられた。日本でだっていつそれが「やってはならないこと」になるのかわからないじゃないか。

ナチス文革と比べるのは乱暴すぎるけれど、権力者やイデオロギーが何かを集団的に取り潰していくという図はどこでも寒々しい。

誰が歌を踊りを絵を奪うのか。それら表現行為を取り上げて世界を殺菌しようとするその思考はどこから来るのか? そしてどこへ行き着くのか。

それこそが本当に不健全でバケモノじみた発想だと思い直すべきでしょう。

もちろん踊りだってしぶといだろう。あらゆる圧制をくぐり抜けてしぶとく生き残るはず。

分子も宇宙も見方によっては踊っているのだから、誰がそれを止められるだろうか。