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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

気分はもう戦争!

なんと今日は富士の裾野での自衛隊総合火力演習!!!!

ってのに行ってきた。

ミリタリーマニアでもない。国防意識が高いわけでもない。そんな僕が泥と火薬のニオイ立ち込める演習なんぞに行って楽しめるのか。きっと詰まんないに違いない。

なーーーんて思ってましたが杞憂でした。

めちゃくちゃスペクタクル!!! 

泥と火薬のニオイはしなかったものの、耳を圧する轟音に全身が震え、精密な陣形と作戦行動を取る隊員(しかし、それは北朝鮮マスゲームのような異様な精密さではない)に感心し、そして最新の兵器の威力に心底背筋を寒くしたのでした。

本演習の迫力は、ほとんどすべての射撃が実弾で行われているという緊張感によるものでしょう。あれを食らったら生身の人間なんぞは、一瞬にして肉片になる。

そんな事実が、想像を逞しくするまでもなくまざまざとわかってしまう。

そして、この文字通り殺人的な威力を持つ兵器が往来を行き来し、人間を引き裂き、焼き尽くしていくような世界があるのです。

エジプトやシリアがまさにそうですが、その報道映像を見るだけでは掴むことのできなかった圧倒的なリアリティ。そのシャレにならない恐ろしさが伝わってきました。

$続・エビで龍を釣る

ヘリ部隊。

輸送用から攻撃用アパッチまで多くの機体が見られた。空中に滞在していられるというヘリの特性はまさに戦争という極限的なシュチュエーションで活きるのではないかと認識を新たにした。

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煙幕弾

$続・エビで龍を釣る

戦車たち。

本当に圧巻でした。それぞれが備えた火力はまさに地上を火の海に変えるといっても言いすぎでないでしょう。

500メートルのライフル射撃や。敵戦車の装甲を貫く鉄鋼弾、高射機関砲、りゅう弾砲、迫撃砲など。バラエティ豊かな破壊兵器が威風堂々と自らを誇示していました。

この薄ら寒いほどの破壊力を見るにつけ、やはり戦争というものがどれほどの愚行かを思い知ります。このようなものをもって互いを殲滅し合う業の深い生き物として生まれついてしまった自分を省みずにはいられません。

野蛮な愚行であるはずのものに、どうしてこれだけの知恵と思考と労力がつぎ込まれているのでしょうか。演習を半ばまで見学するうちに、戦争というものが、やはり人間の営みの中で最も高度はもののひとつであることがわかりました。

もっともバカげているがゆえにそれは高度で、まかり間違えば崇高なものに映るに違いありません。

何のために戦うとき、人間は崇高になるのか。愛するものを守るため?

でも、

大切なものを守る。ただそれだけのためにあれだけ美しくも歪つなバケモノたちを拵えてしまったのだとしたら、人間が互いに抱えた不信はもはや救いようのないものに思えます。

そしてこの演習には現れなかった真のバケモノといったものが世界には蠢いています。

核や化学兵器はもちろん、ドローン(軍用無人航空機)のような新しい技術も急速な発達を遂げています。

25日の演習には天皇陛下もいらっしゃるようです。

非戦を掲げた国の象徴として、この演習をどうご覧になるのでしょうか。