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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

自由への「縛り」

最近とみにお世話なってる「VICE」の映像。今度は日本の伝統芸能???「縛り」です。

緊縛師というんですかね、縄師? 

人体を麻縄で縛ることによって嗜虐性の快感を引き出すもの??? SMプレイのひとつの手法だと思ってましたし、それも間違いではないのでしょうが、それだけでは片手落ちだそうです。

女性の体を縛ることでアートとしての美しさを表現する分野でもあるそうです。上の映像を観てるとそこらへんが強く伝わってきて緊縛のイメージが一新すること間違いなしです。

本当に美しい。

またアートやプレイであるだけでなく、縄で縛るというのは、昔の罪人を捕縛するための武術に近い面もあったそうなんですね。

罪人は、身分や罪によって、それぞれの縛り方をされていたようなのです。当然、縛り方を間違えれば、頚動脈などを圧迫して簡単に人の命を奪ってしまうデリケートなもの、まさに生殺与奪のスキルであったことは間違いないでしょう。

このように多様な側面を持つ「縛り」ですが……

実は僕、これを生業にされている方と以前知り合いまして……その方のイメージがあまりよくなかったので偏見を抱いていた部分があるんですね。その方はSMの女王様もやられてて、ひとことで言うとちょっと壊れてた。かな。

なので、あまり接近したくない分野なんですが(そんな人と知り合った時点で普通の人より縁があるといえるけど)、今回の映像で素直にいいな~と思った。

UPした映像の続きで人体でなく、自然物、岩や樹木を縛る部分が出てくるんですが、それもまた美しい。女体でないものがセクシーに見えるだけでなく、ある種の見えないエネルギーや流れを可視化したもののように映る。

とびきり美しくて陶然としてしまうような魅力がある。

日本には、注連縄というものがあり「縛る」ということがどこかスピリチュアルな行為とされてきたんだろうし、縛るということを前提に置くことではじめて、縛られないこと、つまりは「自由」や「解放」というものについてより深く思い致すことができるような気がします。

「縛り」とはコミュニケーションであって「束縛」や「迫害」を意味しない。そんなことを教えてくれる動画でした。