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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

スタートレック・イントゥ・ダークネス/出来の悪い発明品を

$続・エビで龍を釣る

スタートレックの新作を観ました。

シリーズはあまり詳しくないのですが評判良だったので、観てみたら、これがなんというかすごくよかったです。

バルカン人ってのがどういう人種なのかがスッとわかるエピソードが冒頭にあり、あとはその世界観の葛藤と融和がどのように起るかというのが見所だった。

ストーリー展開的にも、二転三展して息つく暇もないスペースジェットコースタームーヴィーに仕上がっていたんじゃないでしょうか。

スポックたちバルカン人は過度に論理的、ぶっちゃけて言えば尺時定規で頭でっかちなやつらだけど彼らがそんな自己存在に悩むところはキュートである。

彼らとて、どんな論理をもってしても割り切れないものを抱えているのだ。設定を見るといろいろわかるのだが、バルカン人は、論理的というよりもむしろ東洋の瞑想的な物静かで慎み深い性質も付与されているように見える。

イディックという独自の哲学に基づいて自分の精神活動を支配する訓練を積むそうだが、これは哲学というより神秘的な修養に近い色合いがある。

これは西洋人からみた東洋人の、謎めいた神秘的な側面をややカリカチュアライズされた形で投影されているためだろう。面白いね。

バルカン人はバルタン星人と間違えやすいので注意。Q連続体とウルトラQも紛らわしいかも。

ちょっと前にギャラクシー・クエストという映画も観たのですが、これも秀逸でした。宇宙は謎と笑いに満ちているということが子供にもわかる。

笑えない悲劇なんてのは人間の出来のよくない発明品なのだ。