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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

頭がいいってなんだろう?

新年の慌しさも落ち着いてきた頃合でしょうか。

本格的にエンジン始動という方も多いかと思います。僕も今年もなんとか健やかに皆と楽しく過ごしていけたらと願っております。

さて、今回のタイトルは植島啓司氏の書籍の名前です。僕がやっている発想学という授業のネタ本のひとつでありまして、いろんなクイズやパズルがのっているのですが、問題集ではなく、そこで測られる頭の良さというものの本質とはなんであろう?というのを論じている本です。

今回はレビューではありませんので、本の内容には立ち入りませんが、いくら学歴が高くても会社に入るとイマイチ役に立たなかったりするということはありますね。

学力テストやIQでは計測できない能力というのは確かにあるものです。また天才といわれる人たちが必ずしも学校では優秀でなかった、などという話も聞きます。

頭のよさとは違うのですが、「上手に間違える」というのもひとつの才能だと感じる。正解から離れて、もとある文脈を飛び越えて、どこか別に次元へと位相を変じてしまう人たち、彼らは普通「天然」と呼ばれ、ひどいときには「バカ」と言われますが、果たしてそうでしょうか。

偶発的に滅茶苦茶新鮮な発想に至りつくこともありますし、まだ誰も触れたことのない真理の片鱗を見せてくれることだってあります。

また組織論として、数値の高いオールスタープレイヤーをそろえるより、個性の様々な凸凹なメンバーでチームを作ったほうがある種の機能性とパフォーマンスを達成するのだと言われている。

興味深いのは、この間見た攻殻機動隊の新作劇場版です。

これはヒロイン草薙素子が公安九課に所属する前の話なのですが、そこでいつか集合し、九課になるべく者たちのありし日に姿も描かれます。決まって皆が皆、はぐれ者であり、自らを持て余しているストレンジャーです。どこか浮いているのです。

九課とは不適合者の寄せ集めなのです。が、それは彼らの能力を貶めるものではないのです、ピースがうまくはまれば、とてつもない連携と化学反応を起こすのですから。

このあたりのメンバーシップというか、人材の妙に思いを巡らせることができるいい映画でした。続きも見たいっす。