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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

高層のサバト

現代の魔女ということで、僕の好きなお馴染み「VICE」のドキュメンタリー映像です。

魔女の宅急便や魔女っ子メグなど不思議と神秘をまとった可愛らしい魔女を想像するとちょっと空振ります。

かといって、ヨーロッパの古典的な鷲鼻で箒にまたがる老女というのとも違う。

観てもらえればわかりますが、まずオシャレだよね。東京の高級マンションの上の方に住んでるところなんて嫉妬半分でイケすかねーな、と素直にひがむ笑

登場する男性のWITCH(男もウィッチっていうんだっけ?)が講釈してくれるように、この魔女という存在はある意味、厳格で堅苦しいキリスト教カウンターカルチャーとしてある。

土俗の信仰や言い伝え、あらゆる精神文化、それらカトリックに抑えつけられたものの、反乱ともみなせるよね。アレイスター・クロウリーなどについて個人的に思うところはあるのだけれど、なにしろここに出てくる魔女の女性はけっこう美しいのでほっとしました。

頽廃的な場面で「地元のタエちゃん」みたいな野暮ったい田舎っ子が出てくると萎えるからね。まーきれいなお姉さんが好きでやってんだからいいよね。

ああいうタントラっぽい儀式や修行はエキセントリックで面白いんだけど、心のどこかでその演劇性に白けてしまって入り込めないだろうな~!!!超大真面目にやれるのなら、何か新たな精神の黎明が訪れるかもしれないけど、そういう素質はなさそうだ。

ラーマクリシュナの本にも、当時インドにあった、セックスを使った修行について、弟子にたずねられる場面があった。

「あれも心から信じるならば神へと続く道のひとつなのだ。批判すべてきではない。ただし真似てはならない」

みたいなことを答えていた。

性の力が生命力の根幹にあることは確か。抑圧するのか解放するのか。より高度な意識に到達するための捷径となるのならいいのですが、やっぱり道を誤ると危険そうだよね。

いつか、高層ビルの谷間を箒に乗った人影が飛び回る日も来るのかもしれません。