読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

台風目前上陸作戦

愛知県知多半島沖にある篠島

ここは海の幸が豊かなところで、伊勢神宮に奉納する鯛が獲れることでも有名です。その鯛を奉納する祭り御べん鯛祭を見たかったのですが、残念ながら上陸しつつあるスーパー台風19号のため中止となりました。

とは言うものの、2泊3日最終日以外は天候が崩れることもなく、気ままな自由時間を満喫して過ごすことができました~!

今回の篠島上陸は、今年一番の目玉といっていいほどの体験となりました。

非常に奥深い世界を体験することができ、また自然の厳しさ同様「道」を歩むためのハードの側面も感じるいい機会だった。

ちょっと曖昧で抽象的ですが、多くの比喩を持ってユーモアたっぷりに語られた内容に感銘を受ける貴重な3日間。

漫然と「宇宙」やら「自己」やら「神」やら「感性」やらを信じている人には、大きな試練となったかもしれません。また同時に漫然とそれらを信じない人にも。

どこかで仕入れた情報を、他人の言葉を、語っているにも関わらず、それがあたかも自分のインスピレーションからの奔出であるように言う者。

自分の経験でないことを(いやそうであっても)、それをあたかも自明のことがらのように信じてしまえる人を僕は苦手だったのですが、まさにそういう傾向を厳密にそぎ落とす作業が展開されました。

僕自身よりも何倍も大きく、深く広い世界観を持つ方によってガイドされた今回の旅。自分自分の方向性を改めて検証し、大きく間違っていないと納得できました。

自分の感覚や世界観は、自分のものであるだけに無限で自由ですが、それが個人のものであることによって実は狭く窮屈で貧しいのです。

ある参加者女性は、彼女の独特の感覚をほとんど錯覚だと切り捨てられていました。彼女が感じているエネルギーの流れも錯覚。神秘体験もフィクション。語る言葉はすべて腐った自己弁護と言い訳だと。

つまりエゴトリップを徹底的に糾弾されたわけです。その光景は残酷なものとも映る。でもそんな取り組みが大切だということを僕は知っていた。

それは武術という他者(敵)を介在させる営みにおいてあまりにはっきりと顕在化する。

「わたしの」という部分を検証し修正をかけていくことによって、自分の世界と他の世界と通じ合わせていくことができる。その方向こそが実は大きな世界への入り口なんだよね。

篠島で得たものは、宗教的なものではないですが、神聖なものです。

夢見心地で口当たりのいい自分を踏み潰して迂回していった先に、裏側に、根源と接した本来の自分が待っていてくれます。

あらためて自分はそんな道を進みたいのだと思い知りました。