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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

原子変換と聖なる山

ホドロフスキーの『ホーリーマウンテン』を観ました。

これで『エル・トポ』と『リアリティのダンス』、それに『ホドロフスキーのDUNE』とホドロフスキーに関わる作品は大体カヴァーしたことになります。

初期の短編と長編第一作『ファンド・アンド・リス』が未見です。どうすれば見られるのかも不明。いつか巡りあわせがあれば観るでしょう。

さて、ホーリーマウンテンは、他のホドロフスキー作品同様、秘教的な細部とガジェットで溢れていてとても楽しいですし、怪しいです笑 

そして精神の完成の目指しての探求の旅といったテーマはびっくりするくらい僕の観たすべてのホドロフスキー作品に共通のもの。もー単調かってくらい。

まぁ、そのあたり、ヒッピーカルチャーのアイコンになったのも頷ける。

ホーリーマウンテンには、錬金術を示唆する場面も多く登場する。示唆ってのは違うか。もうダイレクトに出てくる。ウ○チを黄金に変成するシーンが笑

この発想は、ちょっとシュールだし笑えるのだけれど、あながち的外れでもないのです。いつかヨガ行者が行う奇跡のリストのようなものを読んでいたらこういうのがあった。

「大便で卑金属を磨いて黄金に変える」

うん、ホドロフスキーの世界である。いや、ホドロフスキーがこの記述と同等のものを知ってたと考えるのが自然かも。

とにかく、排泄物という一番忌み嫌われる汚物が、最高に価値あるものとされる金と結びつくという逆説は面白いですね。どちらも人間の価値基準においてマージナルな物質であることにおいて似ている。

きれいはきたない、きたないはきれい。

シェイクスピアマクベスに登場する魔女たちは言うのですが、まさに真理かもしれません。

そうれはそうと錬金術にちなんで、近頃、原子転換という現象に興味を抱きました。

鉄や水銀が金に変化しないように、特別なシュチュエーションでない限り元素は他の元素に変化することはない。特別な……とは、太陽の核のような高温高圧の空間だったり、粒子加速器の内部のごとく大きなエネルギーが衝突スパークする場所だったり、のことです。

僕らがちまちま色恋沙汰などに励んでいる通常の世界では原子は変換されません!

というのが科学の常識なのですが、それが絶対なのか! というと僕はそーでもないような気もします。生物の体内では普通に原子転換が行われている、と主張する学者もおります。

トンデモ学者の烙印を押されていたりしますが、でも、直感的にはそれは「ある」んじゃないかと思うのね。

例えば、鶏が産み落とす卵は当然カルシウムから成っているわけですが、それだけのカルシウムと含んだ餌を毎日食べているか、と調べてみるとどうも収支が合わない。

生み出したカルシウムより少量のカルシウムしか摂取していないとなると、それはどこから?

となる。

カルシウムは元素ですから、他の物質から合成することはできない。どこ、どこ、どこ?

つまり、鶏なカルシウム以外の元素を転換してカルシウムと作っている……???

のかもしれません。

また、世界の珍事件の中にも文字通り金の卵を産んだ、という鶏のエピソードもあります。

何かの間違いだ、と吐き捨てるのは簡単ですが、もしかしたらそこにはまだ人類が発見していない新しい原理と法則があるのかも。

大昔から、西洋でも中国でも錬金術というものが存在してきたわけだしね。最近読んだ、原子転換の本には、炭素を鉄に変えるという実験がありました。

ちょっと道具を揃えたら誰にでもできる実験だと言うことですので、いつか試してみたい。