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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

群盗

ロッド&リールの巻(レビュー)

TSUTAYAの5本1000円レンタルで借りたのは、

フォックスキャッチャー

群盗

バードマン

6歳のぼくが大人になるまで

ウォーリア

の5作品。

いつも同時に借りてくる映画にはテーマは共通しているものが多い。

今回の『ウォーリア』と『フォックスキャッチャー』には、親子の相克と兄弟の葛藤、そして格闘技という共通項があった。

前にも、『きっとうまくいく』と『ダージリン急行』で同じようなことになった気がする。その時はインドと3人のバカというフレームだった。

ま、それはどうでもいいとして。

今回は群盗をピックアップ。韓国歴史物である。

大国清との従属関係や当時の身分社会(両班とは貴族階級に値する)など学べることも多い。

ストーリーは典型的な義賊物で、搾取され虐げられた下層民たちが義賊となって貴族階級に反旗を翻すのだが、悪役カン・ドンウォンが壮烈な美しさで女子たちを昏倒させるだろう。

男の僕も昏倒しそうになった。もちろん美形なだけではない。領主の息子でありながらも庶子としての出自に翻弄された男の孤独が迫ってくるのだ。

「この中に、自分の運命を変えるため命の賭けたことのある者がいたら、相手になろう」

終盤での血を吐くような台詞。この男、美形の策略家なだけでなく武術の達人でもある。

ここから、まさに運命を変えるためにあまりにも多くを賭してきた男の真に迫った土壇場が繰り広げられる。

しかし、世継ぎの座を自分から奪うことになる兄の子を殺せないという、非情になりきれない一面もあり観客はどうしても彼を憎みきれない。

権力闘争の中に放り込まれた無垢な赤子の姿を自分の少年時代に重ねているだろう領主の息子、最後には群盗側のハ・ジョンウと一騎打ちとなるのだが。

できれば、実際に観てほしい。なんというかひとりひとりのキャラを大切に扱っている気がする良作だった。いわゆるモブキャラというやつらにも血が通っている感じがする。

おすすめです。