読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

南インドの旅

3月の下旬から4月の頭にかけて10日ほど南インドを巡ってきた。

いろんな意味で過酷な旅だったのだが、いまにして思えば、なるほど得難い経験をしたのだとわかる。

細かいルートや立ち寄ったポイントは省くが、大ざっぱに言うとトリヴァンドラム―コーラムあたりインド南端にほど近い場所から、インド亜大陸西海岸を北上するように旅をしたことになる。

3回目のインド。今回も途方に暮れることが多かった。信仰の国というがまさに「もはや神に祈るしか解決策はない」と思うほどの事態に直面させてくれるのだ。

前回のベンガル地方、そしてアラハバードのマハークンブメーラの旅なかなかの破壊力だったが、今回も負けず劣らずだ。フィジカルに響いた前回と比べ今度のはメンタルにキタと言えばいいのか。ま、いろいろあった(溜息。思い返しても胸やけがする笑)

f:id:hridayam:20160515205829j:plain

f:id:hridayam:20160515205938j:plain

多くの聖地を回ったのだけれど修行の旅ではない。僕は知人の所用に同行しただけなのだが、結果的に(強制的に)修行っぽくなってしまった。エゴに向き合わざるを得なかったという意味でも。

ただ、よい思い出もたくさんある。

かねてからお会いしたかったインドの覚者にお会いすることができ、貴重な教えを賜ったことをまず挙げたい。マントラも頂いた。その方は、インドにありがちな大教団を築くこともなく、外国である僕から大金をせしめることもなかった。地元でひっそりと暮らしておられる、まさに知る人ぞ知るという感じの聖者だ。

まず圧倒的な受容性とパワーに打たれた。「悟りを開く」ということがたんなる美辞麗句でも単なる理想でもなく、人間の身に真に起こり得るのだと知ることができた。納得の存在感である。

南インドの気風というか、人の親切心や素朴さにも感じ入った。正直初めてのインドではデリーなどで相当騙されたりしてたので、南インドの人たちの気立てのよさにはホッとしたものだ。

あと友人に頼まれて駄玩具というものをいくつか買ったみた。中国をはじめアジア圏で出回ってるパチモンだったり、不可思議なセンスのオモチャだったりのことだ。想像以上にぶっ飛んだ商品が見つかった。f:id:hridayam:20160515205904j:plain

どーん!!! この顔!!!

なんと日本では、資本主義の爛熟の果てというか、一周回ってというか、こういう安っぽくインチキくさいものを面白がる市場ができつつあるみたいだ。嗚呼、ニッポン。 

f:id:hridayam:20160515211826j:plain

f:id:hridayam:20160515211850j:plain

そんなこんなで聖俗抱き合わせの旅だったのですが、神の恩寵か、無事帰国することができた。地球の歩き方には載ってなさそうなマニアックなスポットばかりを巡った旅だったから、なかなか他の旅行者と共有できないだろうけど、山海から洞窟までをこの旅のことをきっと今生の終わりまで、いや輪廻の旅路の最果てまで忘れないだろう。

さいならインド。わたしの気の迷いのおかげであなたに懐に飛び込むことができました。次はもっと優しく痛めつけてほしいものだ。

f:id:hridayam:20160515212421j:plain

f:id:hridayam:20160515212439j:plain