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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

生病老死・アンド・スウィーツ

知人の訃報が飛び込んできた。

 

ほんのささやかな接点しかない彼女だったが、心筋梗塞で逝ってしまったという。最期は酒と精神科の薬とで悲しいほどすさんだ状態だったようだ。

 

四十前に親より先に三途の川を渡るなんて不孝がありますでしょうか。いーやない。

とはいえ、わっしもたびたび死にかけてます。いつもすんでのとこで立ち戻ってまいりました。憎まれっ子はこの世でもあの世でも憚るってんであっちこっちへとたらい回しにされてる感あんね。

 

他にも先日、大腸がんになった友人を見舞ってきたり、心臓の弁がどうにかなっちゃう友人に接見してりしててさ、なんつうか生病老死の苦ってのをひたひたと感じるわけ。

 

やーんなっちゃうよ。マジでガチで。

 

デタラメやってもどっこい元気にワイルドに世間にのさばりてぇと思っちゃいるけどそうは問屋が卸してくんねえの。あれだよね、因果は光よりも早くサンバのリズムで裏打ちで巡ってくるから避けようがねーの。

 

どげんもこげんもなかろーもん。

 

お釈迦さんが四つの門から三千世界を眺めてみたら、苦悶する衆生が「まるでゴミのようだ」ってな風情でうよついてたんでしょ。いやーもーその浅ましさとおぞましさたるやエグかったでしょーよ。

 

どげんもこげんもなかろーもん。

 

そりゃ輪廻の劫火より身ぃを引き離さんと決定するわけだわさ。レッツ悟り。

 

でもさ、やっぱさ、そんな娑婆世界にもさ、甘いスウィーツな部分があんだよね。いやそれこそが執着と苦しみの根源かもしれんが、でもやっぱ何やら愛おしくも眩い瞬間があってさ、そいつがおれらを生病老死のベルトコンベヤーに乗らんがためにまたぞろ並ばせんだよね。

 

そーなのよ、なんやかやを愛しちゃってんのよ。あーこわ。プラモの戦車のキャタピラとかおっさんのビブラートとかしょーもないもんに御寵愛を注いでんだよ。キモ。

 

でもさ、病と老と死の色合いが濃くなってくるとさ、余計に生きてる甘さが際立つってこともあるわけよ。そーなの。それまで見向きにしなかった花やら月やらが「アレ」ってな感興を与えてくれるわけ。宇宙がねらねら輝いちゃーせんか? 諸君つって。

 

人生のタイムリミットを無意識のキャッチしちゃってんだろうね。セックスとかスポーツの快感じゃなくてさ、もっと微細なセンサーが開いてきて、日々毎日のくだらねーものがいわく言い難い魅力で迫ってくんだよね。

 

そーそー90歳になる祖母が生後半年の甥っ子を抱いたときの絵面は効いたね。この両者の間にたいがいの人間の人生ってのは収まってんだと思う。

 

甘さ苦さも胸糞悪さも臀部(全部)