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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

FAKE

今回も映画ネタです。

 

佐村河内守さんを追ったドキュメンタリー『FAKE』を観ました。そこに描かれているのは転落し、苦悩する男とそれを支える妻の姿。

 

もちろん、それだけじゃない。いままでメディアに取り上げられていなかった事件の内実(あくまで佐村河内側のから視点だとしても)が映し出される。

 

ラスト12分。そうですね、衝撃とまではいきませんでしたが、意表を突かれたことは確かです。

 

監督の森達也はオウムを追った『A』が有名ですが、その中の警察による誤認逮捕のくだり圧巻でした。そしてメディアと権力によって「悪」が製造されているという真実がわかりました。ではオウムは正しかったのか。それも違います。

 

どちらかが悪であれば、対するもう一方が正義というわけではない。正義の反対は別の正義、とはクレヨンしんちゃんに出てくる金言ですが。本当の意味で善と悪が向き合うことは稀なんだよね。

 

ほとんど佐村河内さんのお宅という非常に狭い空間での映画ですが、そこに含まれているものは広大で深いと思います。