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クレバスと炸薬亭

映画や本、お芝居などのレビューを中心にやってくよ。

亡者たちの青春群像(オカルティック・ナイン)

これってきっとタランティーノの『ヘイトフルエイト』とかギャング・オブ・フォーとかから来てるのだろうか。なんとなく。

 

最後に数字が来るタイトルななぜか無条件にカッコイイような気がするのはわたしの好みだが、同意される方も多いんではないだろうか。

 

オーシャンズ11とかキャッチ22とかもいいよね。

 

タイトル通りのオカルトが前面に出て楽しい作品です。しかし、オカルトの語源は「隠されたもの(だったよね?)」なので前面に出てしまうとオカルトではなくなってしまうところがジレンマだな。

 

ともかく都市伝説やらオカルト板のネタやらが随所に散りばめられてて知ってる人には「おおっ!」となること間違いなし。名作シュタインズ・ゲートでアニメ・ゲームともにお世話になったわたしには避けては通れない作品であります。

 

毎週アニメを追っかけていきますと、これも平行世界(死後の世界)や時間線を巡る話になるのかなという感触がある。またそれか、とがっかりするわけじゃなくて、ひとりの作家は結局は同じテーマを巡るものだと思っているのでそれはそれで歓迎です。

 

何度も見返さないとわからない細部の謎や伏線などもあって重層的に楽しめるアニメであることは間違いなし。

 

吉祥寺という実在の地名も「吉祥」という縁起のよさから遊離し、不吉でおどろおどろしいオーラを纏い始めるでしょう。この物語の謎とは、たぶん、誰もが本当の任務や使命を明かされていないことです。あるいは本当の運命を。

 

視聴者だけが知らない場合もあれば、彼自身さえ知らない場合もある。さらには自分の命の在処だってわかってやしないのである。でもでもでも、それを笑えるほど、わたしたちもそれらを知りつくしているわけじゃない。

 

もっと言えば、自明のものを自ら覆い隠して「オカルト」にファイリングしてしまっていることもある。「意識」や「自然」とかってのも手垢のついた概念だけど、実際それについて何を知ってるかといえば心もとない。

 

シリーズ中盤でわかるある事実は、衝撃的だけど、それは人類の大いなる慰安にもなるだろう。ついでに野崎まどの「KNOW」にも触れたいが今日はここまで。